もっと北と東を知りたくて。

ウクライナの安寧を願って、梅雨の時期に日本の北と東をめぐる旅

Day25(7月1日)那須高原ー川崎市麻生区

せっかく由緒ある避暑地に来ているので、5時半から外を歩いてみた。清々しい朝の散歩だったはずなのに、既に気温25度。さわやかではない。

915発。快晴。気温28度。ここで訪ねたい所は一か所だけ。藤城清治美術館のみ。6-7年前、新聞でこの美術館の存在を知って、是非訪ねてみたいと思っていて、やっと念願がかなった。

藤城清治美術館

9時半開館で、私が一番乗り。この藤城さんの影絵は、皆さんもどこかで見たことがあると思います。館内撮影禁止だったので、売店の額を撮影。

藤城清治の作品

小さな美術館かと思ったら、規模は中程度ながら、中身の大変濃い美術館であった。影絵が素晴らしいことは勿論だが、題材も、宮沢賢治アンデルセン西遊記天地創造などいろいろあり、かつ巨大な作品になると6M X 2.3Mあった。その迫力は写真集ではわからない。そして、芸術の題材にはなり得ないだろうあの東日本大震災の被災地が、何枚もの見事な影絵になっている。心が揺さぶられ、泣きそうになった。

藤城清治 | 藤城清治 影絵の世界

また、コンピューターで制御された影絵シアターがあり、すべての動き、音、色を自動で完璧に表現している。影絵劇を人力でやると、20人-30人が必要らしい。

藤城さんは1924年生まれで、現在98歳。その年齢なのに、下のような作品も今年書いている。

ウクライナの安寧を求めて

我々の子供時代の人気番組「ケロヨン」の作者だったとは今日知った。家に帰っても感動を持続させようと、この那須美術館に収められている作品をすべて網羅している画集を買った。

藤城清治美術館

美術館から出てきたのが1050分。既に気温は32度だった。那須高原の別荘地は、かなり荒れていたし、避暑地らしからぬ暑さだったけど、この美術館のためだけに足を運ぶ価値はあります。

この後、どこか回ろうかと思ったが、もう家の近場に来ているし、行きたいところは殆ど行ったことがあったので、素直に帰ることにした。

無事に最寄りの麻生区黒川駅に到着

那須ICを1130前に発ち、1400には家に着いた。これで25日間の旅は終了です。
「どんどはれ」。

旅のまとめは明日!

(今日のルート)

Google マップ