もっと北と東を知りたくて。

ウクライナの安寧を願って、梅雨の時期に日本の北と東をめぐる旅

Day24(6月30日)山形ー喜多方ー下郷(しもごう)ー那須高原

800発。曇り。気温25度。今日は暑くなるという予報だが、8時の時点では快適。だけど1時間もすると、気温はグングン上がって来た。

まず喜多方へ。喜多方と言えばラーメンですが、こんな暑い日にラーメンはいらない。「喜多方 蔵の里」という所を訪問。

喜多方 蔵の里の内部


喜多方は、かつて若松城下と米沢をつなぐ街道の町、物資の集散地として栄え、今でも市内に4千あまりの蔵が点在するらしい。その貴重な蔵や古民家を集めたところが、この「蔵の里」。

古民家もあります

まあ、たいして面白くもないが、丁度中学の旅行生が来ていた。暑いのに(31-32度)、こんな面白くもない蔵を見たってね~~ご苦労様です。でも、集団で行動をしたという思い出が大切か。。。

次に向かうため磐梯山猪苗代湖の近くを通った。どうせなら、猪苗代湖を見下ろせるような道を通ろうと、裏磐梯から攻めて磐梯山の中腹を降りて来た。猪苗代湖がかすんで見え、磐梯山の頂上は雲で隠れていた。

かすかに見える猪苗代湖

頂上は雲で隠れた磐梯山

当初の予定は、そのまま目的地である那須高原に向かうはずだったが、今朝「大内宿(おおうちやど)」という所を見つけた。場所は福島県南会津郡下郷町(しもごうまち)。行く途中です。写真で見ると、宿場町のセットのようなたたずまい。時代劇用のロケ地かなと思って行って見たら、「失礼しました」でした。本物でした。観光案内のキャッチコピー曰く、「江戸時代を今に残す奇跡のような町並み。情緒あふれる茅葺(かやぶき)の宿場町」という事です。

大内宿のたたずまい

確かに、奇跡のような町並みです。馬籠、妻籠奈良井宿と行きましたが。ここの一番規模が大きく、「時代を残して」いました。一番奥の小高い場所から見る町並みは、息をのみました。

時代劇のセットかと思ってしまったすばらしい町並み

一軒の茅葺屋根の下で、名物の「ねぎそば」を頂きました。そばを一本のねぎで食べるやつです。TVでも見たことがあります。ねぎは食べてもいいし、食べなくてもいいらしい。私は1/4ほど食べました。

名物ねぎそば

ご主人に「この茅葺屋根はどれくらいの期間で拭き替えるのか? 費用はどれくらいかかるのか?」と聞くと、「まあ20年に一度くらい。費用は一千万円ほどかかる」らしい。国からいくらかの援助はあるが、大半は個人負担との事。「一度には払えないので、何回かに分けてやる。」らしい。一千万とは、それは大変!! 

「ねぎそば」を食し、今日の目的地、那須高原へ。またまたグネグネ、アップダウンの道を通り、まず那須岳に一番近い頂上付近のロープウエイ乗り場まで車で登りました。山がくっきり見え、日差しはきついですが標高は高く気温は25度。

那須岳の頂上付近のロープウエイ

ちょっと下ると、眺めのいい展望台に到着。ここも「恋人の聖地」らしいです。

「恋人の聖地」から那須高原の眺め

澄んだ空気とまわりの緑も相まって「あなた~~を待つの♪、テニスコ~~ト♪」的な気分になりました。さずが、御用邸のある那須の風格です。と思って振り返ると、この写真。

恋人の聖地 = Restroom

最初パット見た時、「なんでトイレが恋人の聖地なんだ!!!!」と、この不条理に驚愕! だけど、ちょっと考えると「恋人の聖地」にあるRestroom ということね。。。

宿の近くに降りてくるにしたがって、多くの店が廃業しており、気温も30度越えに、湿度も上がって来た。「なんだ、那須高原は涼しくて、ハイソな所なんじゃないの?」「ここも“昔の名前で出ています”じゃないか!」と思った次第。白樺湖といい、ここといい栄光の80年代よもう一度!! 

日本の多くの観光地が滅んで行っています。若者はどこに行ってるんだ! 外国に金を落とすんじゃなく、日本の観光地に金を落としなさい。いや、その前に若者は旅行する余裕さえなくなったのか? こうなったら驚異的な円安になってしまった昨今、外国人客に期待するしかない! 観光地の雰囲気が少しくらい荒れても仕様がない!! 金を落としてくれ! 早く外国人を入れろ!

(今日のルート)

 Google マップ