Day18(6月24日) 日高富川ー室蘭
今日も朝330起き。2100前に寝ると朝が早い。雨、風がとても強い。これだと津軽海峡フェリーは欠航か?(欠航はしていなかった。)
朝750発。小雨。気温19度。昨日の出発時の14度に比べれば、生暖かいが、首都圏は32度か!それに比べれば天国。日曜日は35度まで上がるらしいですね。気を付けてください。
出発して15分くらいたってものすごい雨に。ワイパーの早回しを初めて使った。そんな中、着いたのが白老町(しらおいちょう)にある「ウポポイ 民族共生象徴空間」。
この中に、国立アイヌ民族博物館や体験交流ホールなどがある。丁度3年前のやはり雨の中、ここにあった旧アイヌ民族博物館を訪れようとしたら、巨大な建物が建設中だった。それがこれ。白老町には縄文時代の遺跡が点在していたという長い歴史がある。
アイヌとは、アイヌ語で「人間」をさす言葉。人間の生活を支える自然などのカムイ(神)に対して、私たちは人間であるという意味らしい。また「ウポポイ」とはアイヌ語で、「(おおぜいで)歌うこと」を意味する。アイヌも和人も手を取り合って歌っていこうという事か。
アイヌに対する和人の支配は、1604年に松前藩が徳川家康から黒印状(こくいんじょう:墨を用いて押印した書状)を受け取り、アイヌとの交易独占権を得た時から始まった。そうなると自然な流れとして、鉄砲などの武力で圧倒する松前藩の傍若無人な行動が始まります。不均衡貿易、搾取、反抗する者への弾圧。それに耐えきれず、1669年には今日私が出発した日高富川あたりにた首長シャクシャインが先頭に立ち、周りの首長達を従えて長万部あたりで松前藩と戦った:シャクシャインの戦い。1789年には国後島の若者たちが立ち上がり松前藩と戦った:クナシリ・メナシの戦い。両戦いともアイヌが敗れました。
しかし、こう書いていてやるせなくなる、最近の教科書はどうかしらないが、我々はあまりにもアイヌについて知らない。勉強してこなかった(教えられなかった?)。明治になって、アイヌの和人化が行われ、アイヌの言葉が禁止されたり、サケ・マスの狩猟が禁止されたりして、徹底的にアイヌ文化を消し去りました。それが我々の無知につながったのでしょう。皆さん、北海道に行ったら「ウポポイ」に行きましょう。
と、ここに3時間もいたけど、強い雨は一向に止まない。今日は「車中泊」を予定していて、場所まで決めていたけど、こんな雨だと、夜中にトイレに起きたら、ビショビショになってしまう。予定変更。近くの室蘭に宿を探す。
大雨で、どこにも行きようがないけど、室蘭の「地球岬」という所にダメ元で行って見る。着いたら丁度雨も止んでおり、ガスもかかっていなかった。
室蘭では、「窓のない部屋」という所を予約。まあネットカフェだって窓がないし、何事も経験!泊まることもレクレーションだ! 明日は晴れるか?
(今日のルート)