Day11(6月17日) 五所川原ー金木ー龍飛崎ー青森
7時発。曇り。気温18度。まずコインランドリーに行ってお洗濯。1時間後に終了。これから岩木山に上る予定。8合目までは車で行け、残りは頑張るか、リフトで上るかをその場で決めるという作戦。車で少し向かったが、全く山が見えない。小雨も降って来た。イカン、これで行っても、何も見えない。行く価値無し。予定変更。
次に行く予定だった金木町の太宰治記念館(斜陽館)へ。ここが太宰の出身地という事は知っていたが、太宰ー斜陽と想像して、小さくうらぶれた小屋みたいな所かと思っていた。しかし、、、、
豪邸だった。。。太宰の家は、地域でも有力な庄屋であり、親父は後に貴族院の議員にもなったような金持ち。太宰治は10人兄弟の6男。この豪邸に、家族と使用人で30人ほどが住んでいたとの事。
入口の土間には、秋になると小作農家が運んできた米俵が何俵も積みあがっていたとの事。戦後は所有者が変わり、昭和25年から平成8年まで、この建物は太宰にちなんで「斜陽館」という旅館だった。その後自治体が買い上げて記念館にした。
勝手な想像で、太宰は「貧乏で貧乏で、苦労して苦労して、作品を書いた。」と思っていたら裕福なお坊ちゃんだった。
すぐ近くに、「津軽三味線会館」というのがあった。津軽三味線もここ金木が発祥の地。10時から20分間の生演奏があり、この時間の観客は7-8人ほどだったが、私が会館を出る頃には、ジイチャン、バアチャン達の団体が押し寄せて来た。
この演奏者のオジサンが言っていたが、「津軽三味線はバチで強くたたくので、皮も普通の皮だとすぐ破けてしまう。普通は猫の皮を使うが、津軽三味線は犬の皮。東南アジアから輸入している」との事。勉強になった。国産にこだわるなら、もっと頑丈だろう猪の皮でも使えばいいのに。。と思った次第。
さて、ここまで来たら行かなければいけないのは、「あれをごらん、龍飛岬。北のはずれと~~」でしょう。気温16度。風強し。ここだけ晴れている。
ここに来るのに、日本海側の道を使ったけど、最後の10km程は霧で大変だった。車の20m先が全く見えない、道が広かったから良かったけど、ライトを付けて中央の白い線を見ながらユックリ、ユックリ運転。
そしてやはりこれでしょう。石川さゆりは、龍飛を有名にしてくれた大恩人です。
歌碑の場所から下の漁港が見えました。
さて青森帰る途中、「道の駅いまべつ」のサインが出ていたので、ちょっと寄って行こうと道を曲がると、山の中にど~~んといった感じで、すごい建物が現れた。何と「奥津軽いまべつ」という北海道新幹線の駅だった。こんなところに駅造って需要あるの?
改札まで観察に行ったら、丁度東京行の新幹線が入って来た。
青森に早く着いてしまった。明日行こうと思っていた、「青森県立美術館」へ。Day3(6月9日)の高山にあった宗教美術館と違って質素。
青森県に関連する人たちの作品が多く展示されている。その筆頭はやはり棟方志功。真贋の目を養いました。
でも、青森県立美術館といったら、やはりこれでしょう。奈良美智(ならよしとも)の「あおもり犬」。弘前出身の現代美術作家。
この作品に関する、こんな記事を見つけました。
https://www.asahi.com/articles/ASQ4N6W3RQ4NULUC00C.html
(今日のルート)